客室

鶯、燕ともに、広い玄関を抜けて吹き抜けのリビングルームに入ると、目に飛び込んでくるのは清らかな長良川の景色。自然の四季を慈しむ窓の借景を、ゆったりソファで寛ぎながら楽しめます。

地元の食材を調理できるシステムキッチンには、バルミューダなどの最新電化製品を配置。岐阜県産の木材を使った大きなダイニングテーブルでは、ご家族やグループでの歓談はもちろん、テレワークの長期滞在や連泊にも最適です。

ぐっすりとお休みいただけるシモンズ製のマットレスをご用意しております。 間接照明をお好みの明るさに調整していただき、リラックスしながらお休みください。

和のリゾート感を演出するデッキに、存在感のあるオブジェのような露天風呂。長良川の風景を眺め、鳥のさえずりを聴きながらゆったりお湯を楽しめます。光が差し込むデッキは、朝と夜でまったく違う雰囲気を演出します。

鶯、燕、それぞれ異なるデザインが印象的な洗面エリア。1日の始まりと終わりを過ごす場所だからこそ、海外のホテルを思わせる洗練された空間に整えました。複数人で使える洗面ユニットや最新のシャワールームを完備しています。

川沿いに建つ各客室には、長良川を一望できる美しい日本庭園を備えました。春になると鶯の声が響く庭で、清々しいひとときを。旧いとう旅館の時代から佇む大きなエノキの大木が、時を超えて今も旅人を見守ります。

自然災害などによって建物が捻らないようにする仕組みです。地震や台風が多かったため、建物が変形しないようなつくりにしていたとのこと。これだけの火打梁が残っている建物はほとんどありません。各棟の天井は、いとう旅館時代の細い木を使って梁（はり）と桁（けた）を繋いでいます。ここから、当時は太い材木の入手が困難だったことが考えられ、戦後まもなくで物資が十分になかった時代背景が見受けられます。

鶯の 2F には「無双窓（むそうまど）」を使用。無双窓付近の天井には、木曽ヒノキを使用しています。
無双とは表と裏が同じこしらえのものをいい、同じ幅の連子を前後に並べる形式の窓を無双（連子）窓といいます。外側の連子は固定し、内側では同形式の連子の引き戸を設けることで、内側の連子を少し動かせば外側の連子の隙間を開閉することが可能となります。

元々燕（東棟）の濡縁で使用されていた天井を使用しています。

丸太の竿縁（さおぶち）と細い木材の広小舞（ひろこまい）を交差させ、その上に板をのせた天井。木目が綺麗なのが特徴です。

昭和27年に高松宮さまご夫妻がお泊まりになり、お迎えの際に従業員が着用していたものです。

柱の傷やホゾ穴は、当時の状態をそのまま残しています。

鶯、燕の客室には、旧いとう旅館の客室でも使われていた欄間を飾り欄間として使用しています。

旧いとう旅館の桜の間で使用されていた「桜の柱」は、鶯の1階に残されています。

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